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大学の頃の思い出


先日 アトリエで平山郁夫画集に見入りながら ふと思い出したことがあります。

大学の頃、 自販機で 紙コップに入ったココアを友達の分と2つ買い、こぼさないようにソロソロと絵画棟に歩いていた時のこと。入り口にたどり着いたところで エレベーターが開くのが見えました。

「あー!乗りますーー!待ってー待ってーー!」 ココアは熱いので お能の人みたいに 摺り足で急いで エレベーターに向かったら 無情にも目の前で バタンと閉まりました。 絶対 聞こえてるのに なんだよー(-_-) 頭に来て 両手は塞がっていたので 「待ってーっていったのに 何で閉めちゃうのー!」と言いながら 足でドアに蹴りを入れました。 ら、ドアが開き、中には 背広姿の男性が一人で乗っていました。 「お乗りなさい」

平山郁夫教授でした。 「あっ…す…み…ません…」 「何階ですか?」 「あっ… ろ… 6階です」 本当は8階。 (6階は1、2年生。私はその時 7年生) 恐縮しながら乗り込み 閉まるドア越しに外を見ると、日本画らしき学生が たくさん乗らずに 待っていたのが見えました。 あとで聞いたら 日本画科の学生は教授とは同じエレベーターには基本、乗らないそうです。。

「社員は 社長と同じエレベーターには乗らないだろうが!」とたしなめられましたが、 私達 油画科は そんな規律は無く、教授と冗談を言い合いながら乗っていたものでした。

残念な思い出はいくらでもあります。 クラスメートの清野くんに 首根っこを捕まれ 「てごめにしてやるー!てごめにしてやるー!」

と振り回されていたので、手篭めとは"いじめる"とか"からかう"ことだと思っていました。

その頃 予備校でバイトしていて、 研修旅行で野辺山にいきました。 女の講師は私だけで、つまらないので 朝早く起きて一人で散歩していたら、牛がたくさんいたので 草を摘んでおしりをこちょこちょしたりして戯れました。気づくと朝食時間は とうに過ぎていました。

やばい!と思い 急いで戻り 研修室に入ったら、もう講義は始まっていました。 学院長に「永山さん こんな時間まで どこにいってたんだ?朝ごはんも食べないで、なにやってたんだ!」と怒られたので

「あの…牛をてごめにしてました」 と言ったら シーンとなりました。 あの時のみんなの顔は 今でも鮮明に覚えています。

くだらないはなしは この辺で。

2015年 今年 前半の思い出と言えば メキシコの水彩の展覧会に招かれ デモンストレーションをしたこと、初の海外ワークショップをしたこと。


出品したアーティストの面々。このあとのパネルディスカッションでは 苦境に立たされました。


デモンストレーション。笑いながら描いています。


それを撮ったカメラマン。さすがメキシコ、アクションも派手!



メキシコで初のワークショップ、しかも英語onlyなことに プレッシャーを感じていました。 年末にインフルエンザにかかったとき タミフルを飲んだら「帽子に髭のマリアッチ達に演奏しながら追いかけられる夢」を見て 一晩中 うなされました。 メキシコで船に乗ってくつろいでいたら マリアッチ達が演奏しながら近寄ってきました。 デモは、 質疑応答を交え 和気あいあいと描き終えることができました。


ワークショップでも、日本ではまず聞かれることのない 本質的な質問が多く 答えるのも楽しかったです。



「スペイン語は覚えた?」の質問に コモエスタ セニョールと ベサメムーチョを歌い(デモをしながら)拍手をいただいただきました ((ノ´∀`*) Ustreamで世界配信されていました、誰も見てないと思うけど(笑) 今年は このあと、個展や水彩の国際展などで デモンストレーションをするために台湾、韓国、中国に行く予定です。

9月1日からの、銀座の個展では そこで描いた風景画を展示できればいいなと思っています。

デモンストレーション風景


2015/04/24

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