私の野心
私にとって水彩画を描くことは趣味であり 生き甲斐です。絵ばっかり描いて疲れるでしょう、1日休みがあったらなにしたいの?と聞かれますが、絵を描きたいに決まってるじゃん、趣味だもの 。
では 仕事は何かと言えば 「教えること」「本を書くこと」「個展」です。
何年か前 ポルトガルに行ったとき、世界遺産にもなっている "世界で一番美しい本屋さん"を訪れました。
ため息をつきながら店内を眺めていましたが、置かれている本は 笑っちゃうほどフツーの本屋さんと変わりませんでした。 アニメ本やら 雑誌やら 外観とのgapが面白かったです。
今まで 仕事については 具体的な目標を定めたことなど ありませんでした。 働くものとして なにか デカい夢を持とうと思い「いつか あのポルトの本屋に 自分の本を置いてもらうこと。そのために いい本をつくれるように なにかしら頑張る」という目標をたてました。
編集のまりちゃんにも宣言し 社長にも本屋の写真を同封して決意をのべました。
そうかそうかと 優しい目をして笑ってくださいました(;´_ゝ`)
いつも好きな絵ばかり描いて 人生遊び呆けていて こんなんでいいのかなと思っていましたが、目標決めたら なにか急に働いてる気がしてきました ふふ。
昨年アメリカで発売された拙著は 重版が決定しました。
とりあえず 遠くから攻めてみます。いつかポルトに流れ着きますように(笑)
もう一つの仕事、それは教えることです。
私はカルチャーセンターでも教えています。
この魚介類は、ある日の青山のNHKカルチャーのために行商のおばちゃんのように 電車で運んだ魚介類です。
別のクラスでは、あらかじめ 魚屋のおっちゃんに 大きな鱈を8本頼んでおいたのですが、「少し小さいけどさー(といっても普通の大きさ)頼まれた値段で20本買えたんだよ、これ包んどいたから持ってきな!白子が一杯入ってるよ」といって鱈を20本持たされました。 そんなにいらないってばー 死ぬほど重かったです。 生徒さんは20人なので、1人1本もって帰って貰いました。すごく美味しかったとたくさんメール貰いました、あたりまえでしょ! あ、言葉が悪くなってしまいました。 あまりに重い時は、タクシーを使います。 少し前のこと 授業を終えてアトリエに戻るとき タクシーが いつもと違う道を曲がりました。 「えっ!何でここ曲がるんですか?」 「近道だよ」 「ほんとに?こっち行くとまずいと思うんですけど。一度も曲がったことないですよ」 「みんな知らないだけだよ」 「……」 大分走ったところで 「…あれ?間違えたかねぇ」 だからいったじゃない(-_-#) 「すみません、メーター倒して走りますから。あのね、メーター倒しててお客乗せてるのが 巡回の人に見つかると 処分くらっちゃうんだよね。悪いけど 外から見えないように シートに寝ててくれますかね?」 なんでだよ… 座席で横になり 揺られまくりました。 「お客さん、ここを左ですかねぇ あ!頭出さないで」 見なきゃ分かんないじゃん。つぅか、ここどこ?なんで私 追われてる人みたいになってるの? ちらちら外を見ながら 指示をして どうにかアトリエにつきました。 完全に 酔いました。 降りるとき「すみませんでしたねーお詫びに」と言って リポビタンD 6本入りの箱をもらいました。 毎日こんな感じです。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2015/01/12