新しい水彩集と、ビデオ撮影

 セントラル美術館の個展のあと、夏休みは脱力してボーっとしていました。描けない時はドライブに限る。朝早く首都高を抜け、昔住んでいた大和市を越えて最後は箱根ターンパイクを一気に加速。頂上から眺める富士山と芦ノ湖はいつも悠然としていて、そこに立っているだけで、からっぽの体にエネルギーが満たされていくような気がします。

遊んでばかりいたら、あっという間に年末の展覧会が迫ってきてしまいました。9月に入り絵を描きながら、グラフィック社から12月に出版予定の作品集の絵を選んだり、原稿を書いたりしていました。編集の永井さんも、デザインの金子さんもとても勘の良い方で、こういう方々と仕事が出来るのは幸せです。今、入稿を済ませたばかりで、出来上がりをドキドキしながら待ち望んでいます。

もう一つ、10月の初めに自宅のアトリエで、「私は普段こんなふうに描いているんですけど…」という、私なりの描きすすめ方を紹介するビデオの撮影をしました。以前からそういったお話を頂いてはいましたが、今回お世話になってみよう、一緒に何か作ってみましょう、と心が動いたのは、企画・製作の方が尊敬する絵描きさんだったこと。そして普段レゲエなどの音楽を手掛けている会社との共同プロデュースであるということも何かワクワクするものがありました。教育ビデオっぽくない肩の張らないもの、自然な制作風景を撮りましょうとおっしゃってくださったのがうれしかったのです。

ディレクターの笠井さんは芸大の先輩でもあり、以前パルコの宣伝部長をされていた方で、グラフィックデザインが一世風靡した輝かしい時代の仕掛人です。現在は横浜で“絵の寺子屋”横浜画塾を主宰し、多くの生徒さんの中ご本人も精力的に制作をされています。当日は緊張のなかスタートしましたが、笠井さんに絶妙な間で助け船を出していただき、実にスムーズに絵を仕上げることが出来ました。作品は精一杯描いたつもりですが…

 


最近試写を観て、私が伝えたかった事が洩れずにちゃんと映像に注がれており、とても分りやすい構成で、作ってくださったスタッフそれぞれのプロの業に感動しました。絵を描く事というのは個人作業なので、ふいに恵まれた共同作業に、私ははしゃいでしまいます。もう少ししたら”動画・予告版”をアップします。興味のある方はどうぞご覧下さい。

 


●ビデオの詳細や、予告編の動画が、水彩堂のホームページにてご覧いただけます。


2007.11.3

 

 

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