見たことのない色に出会う

 2006年今年もよろしくお願いします。今、二冊の本作りをはじめています。一冊は水彩の本。もう一冊は絵本。お正月は取材を兼ねてウェールズに行ってきました。森を散策し真冬の中のグリーンに目を奪われました。宿り木の透き通るようなグリーン、柊の蒼く輝くグリーン、足元の倒木の苔の見たことのないグリーン。どなたかがおっしゃった言葉を思い出しました。

「イギリスの風景を描くときはウィンザーニュートンの緑じゃなきゃだめなんだ」

聞いたときは笑い飛ばしたのですが 森の中を歩いていて思わず口から出ました。

「ホントにそうだ・・・」

 考えてみれば ‘まず風景ありき’でそれから絵の具が作られ名前がつけられたのですよね。日本画の顔料の名前も読み上げるだけで懐かしい風景が浮かんでくるようです。 とにかく‘見たことのない風景に出会う’ことは‘見たことのない色に出会う’ことであり 、これが私の旅をする目的のひとつであることは間違いありません。

2006.01.16

 

 

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